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木造誉田別尊坐像
モクゾウホンダワケノミコトザゾウ
指定区分
重要文化財(1958・2 指定)
員数
一躯
制作年代
正応元年(1288)
所在地
飯田市八幡町1999
所有者
鳩ヶ嶺八幡宮
像高約99センチの等身大の坐像で、巾子冠(こじかん)を戴き腹前で笏を執る衣冠束帯の姿を呈する。重厚な体躯、眼光鋭く森厳な相好は武神に相応しい威厳に満ちている。胎内墨書銘より「八幡大菩薩」として正応元年(1288)に完成したことがわかる。応神天皇を八幡神と同体とする説は平安初期以前からあり、当社では諱である誉田別尊の呼称を用いている。八幡神像の作例は、東大寺僧形八幡神坐像に代表されるような僧形のものと異なり、本像のように完全な俗体としてあらわされる作例はあまり知られていない。造形的にも優れ制作年代も明らかなことからその存在価値は甚だ高い。
データ番号【ア−11】 索引【ア】
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参考文献/『伊那谷の文化財 - 飯田下伊那の特質を探る -』飯田市美術博物館発行
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